2012年10月29日 18:58
カテゴリ : PC Game・その他

開発初期段階から何かと話題になっているオンラインSFロボットFPS『HAWKEN』のクローズドベータテストが開催されています。当ブログでも今年期待の作品として何度か取り上げてきた本作、一体どんなゲームに仕上がっているの期待に胸を膨らませて参戦してきましたので感想レビューです。
(※当記事のスクリーンショットはメーカーから許可を得て掲載しております。)

理想的なメカデザイン
クローズドβテストでは使える機体も少ないのですが、1980~90年代風のどこかレトロなSFテイストが散りばめられた、そのロマン溢れる無骨なメカニックデザインに私は魅力を感じずにはいられません。
ピュンピュン飛んでしまう昨今のスタイリッシュなロボットよりもスターウォーズのAT-ATのようなガッシャンガッシャンともっさり動くロボットのほうが好物な私にとって、HAWKENのメカデザインはまさに理想的。

細部まで拘った退廃美ある世界観
退廃した近未来世界観、極限までディテールに拘った建築物、塵や埃が飛び交う空気感等々、ビジュアルは素晴らしい出来。本作がインディーズデベロッパによって制作されているとは思えないクオリティであります。またこのグラフィックスを実現しながらゲームプレイが非常に軽いのも特筆すべき点。

制限ある操作性に意見が分かれるやも
プレイヤーはロボットに乗ってるわけで、移動中は常時”縦揺れ”の表現をしている以上、他のFPSよりも酔いやすい印象があったのですが、揺れているのは手前のコクピット画像やHUDだけであり、視点自体は揺れていません。
雰囲気を損なわず尚且つプレイの妨げにもならないような配慮がされていると、一見最初は感じるのですが、しかしこのゲームには最大エイミング速度(旋回行動)に制限があり、マウスの動きと視点の動きのズレのほうに違和感やストレスを感じてしまいます。(しかも旋回行動に制限をつけてる割に、何故か180度反転操作はある。)この辺はアップグレードパーツで緩和される仕組みなのか或いはこういう仕様なのか今後気になるところであります。

君だけのオリジナルロボを作れ!…るかもしれないカスタマイズ機能
ガレージではパーツのカスタマイズ、スキルツリーによるビルドアップ、ペイント機能などがある程度実装されております。本作はF2P(基本無料)タイトルなので、おそらくこういったカスタマイズパーツや外見スキンに課金アイテムを実装してくることでしょう。
”課金した者が有利になる”という仕組みは国内のゲームでは普通によくありがちですが、海外の対戦ゲームにおいてはマイナス要因にしかならないという風潮ゆえに、おそらく機体の強さに関係しない部分でそういったアイテムが用意されるのではないかと推測します。

もう一皮剥けて欲しいゲームデザイン
しばらくプレイしてみての雑感としては、HAWKENは、「アーマードコア」のようなブースト高速移動で敵機の裏を取ったりという機動性重視のアクションゲームではなく、エイミング主体のFPS作品であるということ。それは予想通りの内容でしたが、問題はそのゲームデザインがオーソドックスすぎる点にあります。
例えるならロボット版「Unreal Tournament」という感じで、「Mech Warrior」や「鉄騎」のような骨太なロボットゲームを期待している人は肩透かしを食らうことになるでしょう。スポーツFPSをベースにするにしても、もう少しアイデアを一捻りしたHAWKEN独自のゲーム性が欲しかったのが正直な感想。

数少ない正統派ロボットシューターとして今後に期待したい
クローズドベータテストで遊べるゲームモードは「デスマッチ」、「チームデスマッチ」とオブジェクトベースドタイプの「Siege Mode」の計3つ。 サーバー一覧を見てもどこも満員でなかなか遊びづらかったのですが、それは今後正式サービスが近づくにつれ解消していってくれるのではないかと思います。
この手のゲームはやはり兵器やパーツが増えていくのが一番の楽しみでもあるので、それが制限されてしまっているクローズドベータテストで感想を述べるのは時期早々ではあるのですが、ことゲームプレイ部分に関しては、まだまだ荒削りな部分も多々あり、多くの人が満足できるような内容には程遠い完成度という印象です。ベータプレイを通してユーザーからの様々な声が開発者の元に届いているはずなので、これから正式サービスに向けてブラッシュアップしていって欲しいと願います。
■HAWKEN 公式サイト
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Re: 『HAWKEN』 クローズドベータテストを遊んでみた
まさにメックウォリアーみたいなの期待してたのに違うんだ。
軽いのは助かりますね。
新調するPCはそこまで性能求めなくてもよさそう笑
エイムと視点のズレ、動画見た限りだとそこが面白そうに見えてますがストレスでしたか。そこが好みの分かれ道ですかね。
オーソドックスすぎるっていうのは、極端に言えばただ撃つだけ、みたいな感じなのですかね。挑戦的なことされるよりは良いかな?と思うけど、あとは実際に触れてみないとなんとも言えないですね笑
Re: 『HAWKEN』 クローズドベータテストを遊んでみた
Re: 『HAWKEN』 クローズドベータテストを遊んでみた
スティック入力だと旋回速度の問題は解消されるんですけど、マウスだと只のズレになりますよね、難しいところですな(´・ω・)
旋回行動そのものをキー入力にするとか・・・、意味が無いか。
でもPV見る限りは凄くやってみたい(゜ω゜)
Re: 『HAWKEN』 クローズドベータテストを遊んでみた
エイミング主体のゲームでありながら、旋回行動には制限があるので、
その辺がPCゲームのFPSとしては違和感を感じるところですね。
コンシュマーならアリだとは思いますが。
オーソドックスというのはHAWKEN独自のゲームシステムというのが
無くて、既存のスポーツFPSと変わらないという感じですね。でもあくまで
クローズドベータなのでまだ結論付けるのは早いと思っているので
正式サービス時にどうなってるか期待はしています。
>Show. さん
そういうロボットテイストゲームよりもUTやCoDに近いです。
そういう意味ではFPS好きな人のほうがこのゲームには取っつきやすいかも
しれないです。
FPSだけど行動に制限ある仕様のために爽快感が失われていてあらゆる
要素が中途半端になってしまってる印象です。
> periodさん
そう、まさにそこが問題なんですよね。アナログスティックだと理解できる
のですが、マウス操作でこういう仕様はストレス以外の何物でもないという。
ネットでもこの点についての批判が一番大きいと思います。
まぁ兎も角、素体はいいのでブラッシュアップで化ける可能性はあると
思いますね。
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