2010年12月06日 20:04
カテゴリ : VANQUISH

いろいろ途中で積んでるゲームが多いのでひとつづつ消化していこうかと、まずは『VANQUISH』をプレイ再開。週末を利用して一気にプレイし、ストーリーモードをクリアしてみました。
てなわけで感想日記ですが、前回の記事では比較的良い部分を挙げたので、今回は少し辛口に、思ったことを書いてみようと思います。

クリアして思ったのは、この作品は一言で言って実に「惜しい」ゲームであるということ。日本のアニメや漫画的な要素を取り入れたリアルではないけどカッコ良い演出や、アグレッシヴなアクション戦術を楽しめるARモードなど独自のアイデアはあるのに、それ以外の部分の完成度の低さが、この作品全体のクオリテイを下げる要因になってしまっていると思います。

最初から最後まで同じような機械兵の敵が相手で、レベルデザインについても同じシチュエーションが続くため、全般的に印象に残るような場面が少ない。
モノレールに乗ってスナイプしたり、崩れ行く高速道路上を駆け抜けたり、巨大戦艦に突入するようなシーンは用意されているものの、どれもインパクトが薄く、中だるみさえも感じてしまいます。
体験版をはじめてプレイした時のワクワク感を越えるものが製品版では感じ得なかったというのが正直な感想。

『VANQUISH』のSF世界観についても、『Halo』や『MassEffect』などをプレイしたユーザーからすればおそらく陳腐に感じるのではないかと思います。ストーリーについては何も語るものが無いし、なにより一番チープなのが敵ボスのデザイン。
主人公のサムを引き立てるためにわざとカッコ悪いデザインにしているかもしれませんが、もう少し敵にも魅力あるデザインを採用してほしかったです。

とまぁ、ダメな部分をつらつらと書いてしまいましたが、それでも国内産のシューター作品として捉えればよく頑張っている出来だとも感じました。単に海外作品のトレンドだけを真似て凡作なゲームに仕上がってしまってる作品と比べれば、『VANQUISH』には日本独自のアイデアを積極的に取り入れて挑戦していこうとする姿勢を感じます。

同社プラチナゲームズが昨年発売した『ベヨネッタ』は、私の中では限りなく満点に近い出来のアクションゲームを楽しませてくれただけに、本作にも過度な期待を寄せすぎていたのかもしれません。
ともあれ国内シューター作品が一歩づつ進化していっていることは確実に受け取れる作品ですし、この作品で得た結果を肥しに、更なるエンターテイメント作品を作り続けていってほしいと願います。
- 関連記事
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- VANQUISH プレイ後の感想 (2010/12/06)
- VANQUISH プレイ日記1 (2010/10/23)
- 『VANQUISH』体験版をプレイして (2010/09/04)
Re: VANQUISH プレイ後の感想
環境が少し変わっただけで、
結局は同じシチュエーションというのは
すぐ飽きられてしまいますね・・。
HALOやMEは未プレイですが、
ストーリーや世界観は練りこんで欲しいところですね。
オンもないことですし、購入はしばし様子見してからにしますね^^;
それよりDDさんイチオシのベヨネッタは一度プレイしたいですねー。
プラコレになっているので、まずはそちらから遊んでみたいと思います!
Re:
まぁ海外にも駄作は多いので、成功してるHaloやMassEffectと比べるのは、
いささかハードルが高いかもしれません。でもそれぐらい期待も高かったんですよね。
アクション要素は良い出来ですが、肝心のシューター部分がまだ完成度を高める
余地が残されていると思いました。ここのクオリティを上げないと海外で評価を
得るのは厳しいかと。
ベヨネッタは今でもたまにプレイしたくなるほど大好きな作品です。
安くなってますし、機会があれば是非。
Re: VANQUISH プレイ後の感想
Re:
当ブログは昔からこういうスタイルで、『VANQUISH』については過去記事を読んで
いただければわかるかと思いますが良い面も悪い面も両方の感想を述べたつもり
ですが、もし記事を読んで不快な気分になられてしまったのなら申し訳ありません。
それと比較的国産ゲームについて厳しい評価をしてしまいがちなのも裏を返せば、
欧米タイトルなんかには真似できないぐらいのもっと素晴らしい作品を作ってほしい
という願いをこめているからでもあります。
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