エンディングと次回予告編を観終わったあたりで、これは今すぐもう一度観たいと思った数少ない映画でした。おそらく一人で観に行っていたならもう一度チケットを買っていたかもしれません。

「序」の時になんとなく感じてましたが、やはりヱヴァ新劇場版は”リメイク”ではないということがこの「破」という作品を観てハッキリと実感しました。
「序」は旧シリーズの6話までのストーリーとほぼ同じような内容でしたが、「破」になって一転。あらゆる事象に変更が加えられていたり、まったく新しい要素も多く加わり、まだ見ぬ未知の物語として本作を楽しむことが出来ました。
その中でも個人的に大きく違うと感じたのが綾波レイで、何度でも死ぬ人形として描かれた旧シリーズの彼女は違い、本作では表情や言動もどこかしら人間的になっている印象を受けますし、みんなに喜んでもらいたいと積極的に自ら行動をするところを見ても、意志をもった人形ではない一人の女性として描かれているように思えます。これは特に「破」になってからの変化なのでおそらく碇シンジの影響なのでしょう。

全てが良い方向に向かおうとしていたところで悲劇が起こり、そこから一気にクライマックスまで雪崩れ込む展開は圧巻。しかも最後は予想を超えてサードインパクト発動寸前まで物語が進みますが、ここでも意外だったのが碇シンジと綾波レイが結ばれるような表現があったことです。
一体この先、どうなってしまうんだ?という本当に良い所で終わっていて、今後の行く末がまったく読めません。次回作「Q」でこの物語をどうやって完結させるのか期待が高まります。

自分的にはこの映画を100点満点で表すなら
89点といったところです。そのぐらい良かったです。
これは私が十数年前の旧シリーズを見てきてるからというのもあるかもしれないので、今の若い人がこのシリーズから観るとまた違った印象を受けるのではないかと思います。
一度すべてが終わった物語を、もう一度組み立て直し、今の時代に合ったエンターテイメント作品に昇華しようという試みは、作り手側からすれば相当リスキーに違いありません。まして当時、社会現象まで起こしたこの作品でやると聞いて、多くのファンの方が不安を感じたことでしょう。
しかし少なくとも私は「破」を観終わった今、そういった不安はまったくなく、エヴァンゲリオンという作品には本来あらゆる可能性があったのだということを実感しました。スタート地点は同じだけどまったく違う道を走っているのだと。
新キャラである真希波マリやアスカの不幸さ、新たな謎についてなどなど、まだまだ語りたいことは多くありますが、今回はひとまずここまで。今はとりあえず「破」のサントラが届くのが待ち遠しいです。
最後に一言、パンフレットの封印シールはちゃんとカッターで切り取りましょう。家に帰るまでに読むのを待ちきれなくなって手でシールを剥がしてしまい、後悔しました・・・orz。
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ぽかぽか…(*’ω’*)
綾波さんがいい意味で全然違うキャラだったので、なんだかニヤニヤして…
一応TV版はリアルタイムな世代なのですが、当時はまったく訳もわからず、「なんでメカが血吐いてるの?∑(´□`;)」って感じでしか見てなかったので、変な違和感とかは感じませんでした。
最後の不幸っぷりは悲しいですが、次も見たいと思った久しぶりの作品でした。
Re:ぽかぽか…(*’ω’*)
綾波好きな私としてはゴチソウサマデシタって感じです(笑。
一方、アスカファンの方には・・・(汗。
旧シリーズはあの時代だからこそマッチしていたので、今やってもおかしいで
しょうし、逆に今の新シリーズのストーリーで14年前にやってたらあそこまで
社会現象は起きなかったかもしれないような気がします。
そういう意味でも新シリーズは今の時代に合わせたわかりやすいエンターティメント
作品になっていると思いますね。
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